Jan 25, 2011

ラテン音楽。Orquesta copa salvo ~Los lobos del mambo~ Live

学生の頃、ラテン音楽のイメージといえば、
「おじさまおばさまたちの情熱的な踊りのバックミュージック」
というイメージで、若者には正直「ダサイ」音楽なのかと思っていた。

それが、あの有名なBuena Vista Social Clubでキューバ音楽にグっときて、
そこからサルサ、ルンバ、ブーガルー、マンボ、果てはカリプソ、昭和歌謡に共通する、
はじけんばかりのパワーとかっこよさに虜になった。

ぜんぜんダサくなんてなくて、
むしろ、若者が多いに盛り上がるかっこいい音楽だと思った。

超踊れる!!

ラテン音楽って、パンクやロックみたいに
若者を踊らせる熱さと勢いとパワーのある音楽だった。


いつの間にかラテン音楽がものすごく好きになっていた。


そんなわたしは23日、バンドメンバーと
Orquesta copa salvo ~Los lobos del mambo~のライブへ行った。

 極東のラテンロッカーズと言われるcopa salvoは、
もともとラテンをちょっと不良な感じでまじめにかっこ良くやっているバンドだ。

そのcopa salvoがホーンセクションを引き連れて、総勢20人のオルケスタスタイルでライブをした。
















昔のNHKの歌謡番組のようにホーン隊がずらっと並んでいる。
1バンドがこれだけの人を集め、まとめあげてライブするって、すごいことだ。


演奏されたのは、ティト・プエンテやティト・ロドリゲス、マチート楽団の名曲の完コピだった。


「今、そのまんまやるからかっこいいと思うんですよ。」

リーダーの小林さんは言う。

「当時のマンボはメッチャ悪い感じがするんですよ。
 パレイディアムというNYのクラブでやってた連中なんて、みんな悪かったと思う。
 ラテシーナがいて黒人がいて貧乏な白人がいて…
 かたやアポロシアターではジェイムスブラウンがやってて。
 その時代に憧れはありますよ、やっぱり。
 みんなビシッとしたファッションでキメッててね」

「ただ…、
 今のNYに行ってもオレらが憧れているようなシーンはもうないと思うんですよ。
 そういうのが残ってるのって、オレは東京だと思う。
 東京にはオレが憧れているようなルードボーイの先輩たちもいるし。
 それに、オレだったらカミさんがいて子どもあいて、
 こういう店(渋谷スンダランド・カフェ)をやってる。
 そういうライフスタイルから飛び出しちゃいけないと思うんですよ。
 そこから出ちゃうと違うもんいなっちゃうし、途端に格好悪いものになっちゃう」
 (Billboad Live Tokyoのサイトにあったインタビュー記事より)


同感。
東京!だと思う。

2011年東京、六本木。
三階席まであるBillbord Live Tokyo。
その二階席からOrquesta copa salvoのパフォーマンスを眺める。

みんな仕立てたスーツにサングラスなんてかけて、楽しそうにライブしている。 

(ここからライブ中の心の声)
やっぱりホーン隊はすごいっ!音の層が厚い!うまい!!
そこにパーカッションが気持ちいいな〜!
わはは、ボンゴソロやばい!
このクラウベいい音してるな〜。
さらにこの自由自在なピアノときたら!!
ボーカルっていうかソネーロ、やりますな!
そしてコーラス、、、嗚呼、憧れのコーラス(うちのバンドでもコーラス欲しい)、最高!
この演奏が、生で、日本で、目の前でみれてるってもう奇跡的だな!!(興奮)
おーいおいおい(涙)。。。 


2011年の東京で、30代のバンドマンたちが、オルケスタスタイルでマンボの名曲を
かっこつけて真剣に演るということに、その心意気と労力とオサレさに、
思わずわたしは感涙したのだった。

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